7/06/2010

Barriers for Medical Device Industry





日経新聞で「ニッポンの医療機器:成長産業への壁」という連載が終了しました。連載は、上、中、そして下という三部作の構成で、わが国の「ものづくり力」を生かして医療機器を成長産業に育てるためのポイントが指摘されています。実に分かりやすい連載記事で、正直驚きました。関心をお持ちの方は、ぜひご覧下さい。

「機器の審査制度や開発体制を抜本的に見直さなければならない。残された時間はわずかだ」

これが日経新聞の連載の結語です。端的にまとめられていますね。

去る6月12日、当センターは先端的な超音波治療器の導入に向けたパネルディスカッションに協力しましたが、そこでも課題は法制度と体制の在り方に大別できるだろう、ということになりました。しかしながら、まだ解明できない点があります。第1に、課題の比重としてどちらがどのくらい大きいのでしょうか。第2に、法制度と体制の在り方を検討する上でかかせないもの、例えば、テクノロジー・アセスメント/レギュレトリー・サイエンスのような手法は、どうやって確立したらよいでしょうか。そのような点については、現在議論を深めているところです。

日経新聞の連載を読みながら、結語が含意するものを可視化できる術を早く手に入れたい、それは透明化(transparency)の実現といっても過言ではない、そんなことを考えてしまいました。