6/28/2013

政策ビジョン研究センターの展示

4月より東京大学本郷キャンパス本部棟1階ロビーで展示しておりましたポスターと立体造形、映像が好評のうちに終了致しました。

多くの方々にご覧いただけたことを嬉しく思っております。

今回の展示では、当センターのミッションと活動状況を、写真を大胆に配置した8枚のパネルと5つの研究部門についての解説ビデオ、「知の共創・知の構造化」をイメージした立体造形でご紹介しました。

当センターメンバーの著作150冊の表紙をモチーフに作成した立体造形はとても素敵でしたね。


活動報告:本部棟1階展示 2013.4.2~6.28

6/21/2013

どう育てる?“市民後見人”

こんにちは。今日は雨で肌寒いですね。

NHKニュース「おはよう日本」で「どう育てる?“市民後見人”」が放送され、東京大学特任助教 宮内康二さんが 「試算では、あと15年で成年後見制度を100万人が使う。市民後見人が増えないと担い手が足りない」と説明しました。

先日、このブログで成年後見人の報酬額に関するコラムを掲載しましたが、これからの高齢化社会に備え、医療面はもちろん、日常生活におけるサポートも必要となってきます。

当センターでは市民後見研究実証プロジェクトを立ち上げ、後見の個別事例研究に加え、後見法人の立ち上げ支援や運営・経営指導を行い、成年後見制度および関連制度に関する政策提言を行っています。

6/20/2013

青いバラ

こんにちは。梅雨らしい天気が続いていますね。台風が近づいているようで心配です。


今日は、「青いバラ」をモチーフに少しばかり考えていることを書いてみます。

青いバラについては、最相葉月さんの著書が有名ですね。花言葉は不可能だったかな。
でも、今はサントリーが遺伝に組み換え技術によって青いバラをこの世に創出していますから、むしろ夢は叶うという花言葉なのかもしれません。

最相さんの著書の終わりのくだりには、青いバラがこの世に誕生しても、皆が探し求めている青いバラかは分からない、むしろこれは青いバラじゃないという人が出てくるかもしれない、確かそんな話が出てきます。

人それぞれ、青いバラと言ったときのイメージは異なるはずですし、見え方も異なるのですから、当然と言えば当然ですが、他方、科学的には青い色素がないバラに、遺伝子組み換え技術で青い色素を入れているのであれば、科学的には青いバラかどうかを判別することはできそうです(色素の有無という基準に照らせば、ということですけど)。

法政策という分野でも、似たようなことは起こりえます。日本以外の国の制度を導入しようとして計画し、いざ導入してみたら実はモデルとは異なるものになっているように「みえる」ような現象です。直に知らない日本以外の国の制度に対するイメージや理想が人々によって異なれば、当然できあがったものがどれだけ似ていても、これは違う、あれも違う、という声があがるかもしれません。青いバラとの違いは、法政策の場合には科学的にAとBが等しいとはなかなか言いにくいことです。青の色素の有無のような比較的はっきりとした指標があればまだしも、ないことが多いでしょうし、法制度の元になる社会が異なると、法制度の働き方も違ってくるのが普通だからです。

要するに、他の国の制度を輸入するときには、ある程度似せることは出来ても、同じと言うことはありえないし、同じように作っても人々に同じだと認識されるかも、満足されるかもわからないということです。


青いバラのお話し、わたしはときどき思い返しては深いなぁと改めて感じています。
まだ見たことがない「モノ」や「制度」を生み出すとき、それがすべての人にとってではないにしても、より多くの人にとって満足できるというのは果たしてどういうことなのでしょうね。


答えがない、とりとめのない話でした。





ストックホルム大学とボンド大学からの訪問

先日、ストックホルム大学情報法研究所所長であるCecilia Magnusson Sjoberg教授とボンド大学法学部のDan Svantesson教授が個人情報保護に関する法律についての調査のため来日されました。

ストックホルム大学とボンド大学からの訪問

当センターにお迎えし、ディスカッションを行いました。

ヤフーで大規模な個人情報流出が発生したのは記憶に新しいと思いますが、個人情報の漏えいについては度々問題になっています。
情報技術の発展によって、個人情報保護についてますますの対策が必要となるのではないでしょうか。

6/18/2013

コラム「成年後見人の報酬額はどのように決まる?」

今日は暑くなりました。梅雨の中休みですね。

政策ビジョンセンターのホームページに、コラムが掲載されました。

成年後見人の報酬額はどのように決まる?

高齢化社会の日本ではこれから多くの方が直面する問題かもしれません。

6/14/2013

成長戦略を問う ― 医療産業 創意促す診療報酬制度に



日本経済新聞の「経済教室」に東京大学公共政策大学院客員教授・林良造先生の記事が掲載されました。

成長戦略を問う ― 医療産業 創意促す診療報酬制度に

12日に行われた産業競争力会議においても医療分野は成長戦略のひとつに掲げられており、世界の先進国に遅れている日本の医療は制度面での改革が必要となっています。


政策ビジョンセンターは様々な分野の研究を結びつけ、それを現実の社会における課題解決のための複数の政策の選択肢として提言・発信していくことを目的としている組織です。これからもより多くのことを発信し活動していきたいと思っています。

6/13/2013

ひとりごと

昨日行われた産業競争力会議で、政府は10年後の1人当たり国民総所得を150万円以上増やすと目標を立てました。

国民総所得には企業所得が含まれるため1人の給与所得が150万円増えるわけではありませんが、ぜひそうなってほしいものです。

東京は朝から雨模様ですが、日本経済もお天気も早く快晴になるといいですね。

6/11/2013

ケンブリッジ大学・政策と科学センターからの訪問

本格的に梅雨の始まりですね。
台風も近づいているようです。

先日、政策ビジョンセンターではケンブリッジ大学・政策と科学センターのエクゼクティブディレクターであるRobert Doubleday博士をお迎えし、ディスカッションを行いました。イギリスでも公的資金は削減傾向にあり、研究の成果が求められるようです。


英語での難しいディスカッションですが、和やかな雰囲気で楽しそうですね。


当日の模様へのリンク



政策ビジョン研究センターでは、今後も海外の研究機関との間で、このようなディスカッションを深めていきたいと思っています。
どうかご期待下さい。