5/26/2010

Some flexibilities needed in systems for centuries




久しぶりの投稿になります。
東京は、もう初夏の陽気です。風はここちよいのですが、日中は暑く感じることが多くなりました。

ところで、皆さんは「まるで時が止まってしまったようだ」と評される都市を知っていますか。世界には幾つかありますが、今日はそのうちの1つブリュージュ(Brugge in Belgium)のお話です。ベルギーの都市の1つブリュージュは、中世から時が止まったような街だと言われています。もともと水運で栄え、「北のヴェネチア」と言われたりもしますね。観光地としても名高い場所です。

時が止まったと評されるブリュージュですが、もちろん実際に止まっているわけではありません。ブリュージュは、観光客が増加している影響からか、わずか4年間で駅の付近が様変わりしてしまいました。駅舎は改築され、ホームが増設、さらには駐車場とモールが併設されるようになりました。この再開発はまだ未完とのことで、今後ますます便利な駅になるとのことです。

中世から時が止まったといわれる街ブリュージュ、そんな場所でも変化を感じることはできるのですね。逆に言えば、万物は流転するではないですけど(笑)、時を超えて永続的に不変のものなんてこの世にはほとんどないということでしょうか。

法制度にも同じことが当てはまります。すなわち、どれほど素晴らしい法制度も、外部環境が変わればそのままでは当初の予定どおりには機能しなくなってしまい、何らかの変容を迫られてしまう、というわけです。

大事なのは変化に対する適応と、それを可能にする柔軟性。

少なくともブリュージュよりも時が早く流れているように感じられる場所にいるわれわれには、そしてわが国の法制度には、変化に対してより機敏かつ柔軟に適応することが求められやすい、と言えるかもしれませんね。