2/11/2010

可視化 視覚化

研究を進めて行く上で、データの見せ方は、データの質や分析方法と同じく重要な課題です。
コンピュータの発達により、興味深いデータの表現手法が登場しており、当センターでもアニメーションを使って時間による変化を表現するGapminderに注目しています。
(Gapminderの詳細と展開に関しては後日書きたいと思います。)

アニメーションやシミュレーションを使って新しい知見を獲得する、という方向性は、革新的な何を生み出す可能性があると思われますが、問題はどうやってこの良さを伝達するのかということです。
アニメーションを紙面上で再現するのは、非常に困難であり、現在の多くの媒体が紙であることを考えると普及に向けては一工夫が必要かと思います。

そのような取り組みの一つとして、
Journal of Visualized Experiments というものがあります。
この電子ジャーナルでは、実験手法や流れ、結果について、動画を用いて説明することが求められています。
文章では正確に把握出来ない部分も、視覚的に効率良く伝達可能であると考えているようです。

こういった取り組みがどこまで広がるか、まだまだ未知数ですが、すでに大手出版社やPubMedなどと提携をし、広がりを見せ始めているようです。
政策研究への応用可能性なども含め、注目して見てみようと思います。